マンスリーコラム

「人を元気にする」が人生のテーマ。たどり着いたパラレルキャリア

天田 有美(あまだ ゆみ)

新卒で(株)リクルートに入社し、7年勤務。一貫して新卒採用に携わり、営業、人事、プロモーションなどを経験。リーダーとして、メンバーマネジメントにも従事。

2012年にフリーランスとして独立。若年就労支援プログラムのファシリテーター、キャリアアドバイザー、イベントやネット生放送の講師、面接官などを務める。現在は、キャリアコンサルタント・チアダンスインストラクター・ライターという三足の草鞋を履く生活をしている。

【資格】

国家資格 キャリアコンサルタント

米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japan キャリアカウンセラー

「人を元気にする」が人生のテーマ。たどり着いたパラレルキャリア

●昔からの憧れを実現させてくれた"キャリアカウンセラー"


  私が"キャリアカウンセラー"という職業を知ったのは、社会人になってからです。新卒で入社したリクルートで人材領域の配属となり、周囲にいた先輩や上司の名刺に、肩書と共に書いてあったのを目にしたことがきっかけでした。

  もともと、"カウンセラー"という職業にはとても興味がありました。高校時代には、臨床心理士を志し、大学は心理学科を受験しました。しかし、学んでいく中で、「新卒で就くには、私には早すぎる職業かもしれない。もっと世の中を知ってから就いても遅くはない」と強く感じるようになりました。また、「ムラ社会の日本で、自分や家族の悩みを外部の人に相談する、という文化は根付くのだろうか。欧米のように各々が専門のカウンセラーを抱えるようになるには、まだまだ時間がかかるのではないだろうか」と疑問に感じたこともあり、カウンセラーを目指すことはいったん辞めた、という経緯があります。

  そんな中出会った、"キャリアに特化したカウンセラー"という職業。憧れの気持ちを抱きつつ、日々の仕事に必死に向き合っているうちに、あっという間に時は過ぎ、「ちゃんと学ぼう」とようやく動き出したのは、社会人7年目のことでした。当時は、チームリーダーとしてメンバーの育成にチャレンジさせてもらっていました。未熟ながらも、「メンバーそれぞれの将来の夢を実現する上で、今の仕事をどう糧にできるか」を考え、悩んでいたことを覚えています。キャリアカウンセラーになるための学びはとても役立ち、現場でもすぐ活かせるものでした。


●パラレルキャリアが交わる瞬間


  私は現在、フリーランスとして、キャリアコンサルタント・チアダンスインストラクター・ライターという三足の草鞋を履いています。周囲からは「全然違う仕事を掛け持ちしているんですね」とよく驚かれるのですが、私の中では「関わる人を元気にしたい」というモチベーションの源泉で繋がっているのです。

  キャリアコンサルタントとしては、研修講師、面接官、キャリアアドバイザー、ファシリテーター、イベントでの講演話者、ネット生放送の会社説明会の司会など、様々なチャレンジをさせていただいています。学生や若年層を支援する機会が多く、「若者が元気なら、日本の未来は明るい」という信条のもと、一歩踏み出せるように背中を押すことを心がけています。悩んでいた人の表情が、少し明るくなって帰っていく様子を見ると、こちらも明るい気持ちになれます。

  チアダンスインストラクター歴は、今年でちょうど10年を迎えます。下は4歳から、上は高校生まで、これまで200人近い子どもたちを指導してきました。長い教え子では、7年もの付き合いになります。チアなのに「人に見られたくない」と体育館の隅っこでうずくまってしまう子がいたり、できないことが悔しくて泣きながら踊る子がいたり、無口な子だと思っていたら、ある時を境に急にしゃべり出したり。みんな実に様々な個性を持っています。チアダンスは、チームスポーツです。個の成長を指導するとともに、チームとして成果を上げなくてはいけません。一筋縄ではいかない子どもたちですが、「できた!今飛べた!コーチ見て!」「先週より笑顔で踊れた!」と達成した喜びで顔をほころばせる姿は、キラキラまぶしいほどです。

  ライターとしては、キャリアコンサルタントとして培った経験やノウハウをコラムにしたり、企業インタビューをして記事を書いたり、ということをしています。インタビュー対象は、社内外問わず活躍している人ばかり。プロフェッショナルとしての仕事ぶりに、頭が下がる思いがします。「こういう仕事があるんだ」「こういう世界があるんだ」と、新たな発見や感動がたくさんある現場です。

  この3つの仕事で使うスキルは、実は密接に関わっています。キャリアコンサルタントとして傾聴する姿勢は、ライターとしてインタビューする際に大変役立ちます。また、インストラクターとして個とチームを動かし、活性化させる仕組みを作ることは、研修講師として場を動かしていくことに通じたりもするのです。


●性別を問わず、すべての人が働きやすい世の中を実現したい


  プライベートでは、2歳の子どもを抱えるワーキングマザーでもあります。独身時代からワーキングマザー支援にも携わっていましたが、自分がなってみて初めて、「こういうことだったのか」と実感する場面がたくさんあります。多くのワーキングマザーと同様、私も仕事と子育てとの両立に悩むことがしばしばあります。悩むたび、立ち止まるたび、「私は何のために働いているんだろう」「何を実現したいんだろう」と考えさせられます。ある意味、子育ては究極のキャリアカウンセリングかもしれませんね!

  自身の経験をきっかけに、最近はワーキングマザー支援も積極的に行っています。「キャリアとは、仕事のみを指すのではない。家庭や学びや地域活動も含めた、生涯に渡る生き方のプロセスだ」という考え方は、多くの女性の背中を押してくれるものだと思っています。日本の働きたい女性たちを、もっともっと自由にしたい。"自分らしい"キャリア、"自分らしい"働き方を見つけ、誰に対して罪悪感を覚えるわけでもなく、胸を張って働けるようにしたい。そして、我が子が社会人として一歩を踏み出す頃までに、すべての人が働きやすい社会を実現してあげたい。そのお手伝いがしたい、と考えています。

  まだまだ未熟な私ですが、今私にできることに精一杯取り組むことで、周囲の人に元気を与えられる存在でありたいと願いつつ、これからももがき続けていきたいと思います。


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コラムの感想等はこちらまで (協議会 編集担当)
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